今日は,姫路太子高校を招いて60分ゲームの練習試合を2試合行いました。中学1年生が入学して,はや半年…ついにこの日,1人の1年生が初めてのピッチャーマウンドに上がりました。打者の立っていない投球練習では徐々にまとまってきたように思いましたが,やはり初めての試合。不安と緊張の中,自分のピッチングは全く出来ず,四球をくり返して1/3回5失点でマウンドを降りることになってしまいました。ほろ苦いデビューになってしまいましたが,多くのピッチャーが通る道です。この経験を生かして,これからの練習をより質の高いものに変えて,彼女の大いなる飛躍に期待しています。
変わって投入した高校1年生ピッチャーは,数カ月ぶりのピッチングとなりましたが,思いのほか調子が良く,楽しんでピッチングをしているように思いました。来年は遊撃手ではなく投手として活躍してもらうことになるので,次につながるピッチングとなりました。
2試合目,翌日にはリーグ戦ということで,修学旅行明けで疲れが溜まっている中ではありましたが,高校2年生に調整登板してもらいました。投球内容は,まずまず。「疲れてない」という本人の言葉通り,疲れを感じさせない動きで,ツーランホームランまで飛び出す元気っぷり。明日も期待できるようで,一安心です。試合は,守備のミスが重なり,勝てるゲームだったものの,60分が経った頃には3−3の同点。タイブレーカーによる延長となりました。ここからは,僭越ながら解説を…
賢明は先攻。先頭打者は9番バッター,中学1年生。2塁ランナーを返すことを第一に作戦を立てる。この状況では,先頭は2塁ランナーを送り,1番打者に1アウト3塁の状況を用意すること。絶対に送りバントを成功させなければなりません。初球,バットの角度が悪くファール。2球目はボール球を見送ってカウント1−1。緊張のこの場面。3球目を見事に送りバントを成功させ,注文通り1アウト3塁をつくり出しました。素晴らしいバントでした。しかし,その後が続かず,ショートフライ・センターライナーに終わり,確実と思われた1点は遠い1点でした。
後攻,太子高校の攻撃は1番からの好打順。1つ1つのアウトをきっちりとって,4番まで回さないこと。賢明に残された策はこれしか考えられませんでした。特別な作戦は無く,目の前の打者に集中すること。それは出来ていました。しかし,結果は大きなレフトフライを落球,そしてショートへの悪送球。セカンドランナーはホームイン。決勝点は太子高校のものとなりました。あまり経験したことのないタイブレーカー。無死二塁という重圧に打ち勝つことは容易なことではないこと,また1点を取ることの難しさを知る大きな経験になったことと思います。
明日はリーグ戦。2011年最後の公式戦となります。今日は負けてしまいましたが,明日は勝って締めくくってくれることを期待します。
顧問
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