特別、速いわけではないけど、走るのが好き。小学生の頃から、中学では陸上競技部に入りたいと思っていました。賢明に入学し、希望通り陸上競技部に入部。100mと200mの種目を走っていました。今、中学時代のことを振り返ると、あまり真剣には練習していなかったと思います。高校生になり、先生からの勧めもあって、専門種目を400mに変更。自分に合っていたようで、試合のたびにタイムがどんどん伸びていきました。そして、高2の6月、明淡姫対抗陸上競技大会で優勝。速く走れることがうれしくて、学校のグラウンドで、毎日練習するのも楽しかったです。
私が本当の意味で走ることに真剣になったのは、その2か月後、8月の姫路市民大会がきっかけです。レース終盤「もうイケるはず!」と油断した瞬間、一気に抜かれ、結果は4位。3位の選手と0.37秒差で表彰台を逃しました。今思い出しても、悔し過ぎてつらいです。以来、どんなにしんどくても「ここで気を抜いたら負ける!」と自分に言い聞かせ、最後まで意識して全力で走るようになりました。迎えた9月の西播高等学校ジュニア陸上競技対校選手権大会では59秒40の自己ベストをマークして、2位に入賞。悔しい経験をバネに、がんばれたのだと思います。
部活を通して学んだことは、勉強でも活きています。たとえば、目標の定め方。部活では大きな目標を決め、それに向かって小さな目標を立てて乗り越えていきます。勉強も同じです。まず志望大学を決め、合格のために今の自分に足りないことを洗い出し、ひとつずつクリアしていくのです。また、両立のため時間の使い方も工夫しました。部活をしているから、成績は良くなくても当たり前なんて、言い訳はしたくない。だから、自宅のトイレに世界史の流れを貼って覚えるなど、すき間時間も有効活用。6月に部活を引退した後は、受験に向けて全力疾走しています。